覚えてね!オーガニック食品ブランド「ちばびお」基準
オーガニック=無農薬ではありません。
千葉県産ローカル&オーガニック食品「ちばびお」にとって、「化学合成農薬や化学肥料を使わない」は最低限。「ちばびお」は、オーガニックの基本である「地域内で有機物が循環する土づくり」の取り組みを加点評価していきます。
実は、この質問はとてもするどい!と思います。
「ちばびお」にとって、有機JASは”最低限”の品質基準
- 化学合成農薬や化学肥料は使用しない
- 遺伝子組み換え技術やゲノム編集技術を使用しない
- 土壌を改良するために用いられるミネラル資材等の化学合成品や輸入品は避ける
といった、栽培・加工・飼育に関する有機JAS規格*の条件を満たしていることを、『最低限守るべき品質の基準』と位置付けています。
が、ここで、有機JASが最低限…?と不思議に思った方がいたら、なんだかうれしい!
押さえたい!「有機農業」の定義
本来、オーガニック(有機農業)は、世界的規格に則った日本の法律で、「農業の自然循環機能の維持増進を図るため」「土壌の性質に由来する農地の生産力を発揮させる」**ことを目指すと公的に定義されています。
シンプルに言うと、『人間の活動が自然の循環の一部になる』ように、地域で循環する農業生産を基本にした営みこそが、オーガニックです。
ここで、世界的な「有機農業」の定義を2つ紹介します。
コーデックス委員会 ***
「有機農業は、生物の多様性、生物的循環及び土壌の生物活性等、農業生態系の健全性を促進し強化する全体的な生産管理システムである。」
国際有機農業運動連盟(International Federation of Organic Agriculture Movement/IFOAM) ****
「有機農業は、土壌・自然生態系・人々の健康を持続させる農業生産システムである。それは、地域の自然生態系の営み、生物多様性と循環に根差すものであり、これに悪影響を及ぼす投入物の使用を避けて行われる。有機農業は、伝統と革新と科学を結び付け、自然環境と共生してその恵みを分かち合い、そして、関係するすべての生物と人間の間に公正な関係を築くと共に生命(いのち)・生活(くらし)の質を高める。」
どの定義の中でも必ず出てくる言葉が「循環」
ちばびおは、その真の「オーガニック」の定義に則り、その土地で、地域で「有機物が循環」する実践を応援しています。
有機物って何?
それが循環するってどういうこと?
と思った方は、コラム[オーガニックって、有機物×ローカル循環=土づくりからはじまる]を覗いてみてください。
最新のちばびお基準の詳細や確認方法などの運用については、お問合せ下さい。
*有機農業の推進に関する法律(平成18年法律第112号)
**出典:農林水産省告示第443号「有機農産物の日本農林規格」 https://www.maff.go.jp/j/jas/jas_kikaku/attach/pdf/yuuki-226.pdf
***コーデックス委員会:消費者の健康の保護、食品の公正な貿易の確保等を目的として、1963年にFAO及びWHOにより設置された国際的な政府間機関。国際食品規格の策定等を行う。日本は1966年より加盟。日本の公的な認証である有機JAS規格はコーデックス委員会のガイドラインに準拠し作られている。
****国際有機農業運動連盟(International Federation of Organic Agriculture Movement/IFOAM):世界中で有機農業の普及に努めてきた草の根の会員組織(国際NGO)。現在世界100カ国以上の約800以上の団体が加盟。出典:https://archive.ifoam.bio/sites/default/files/page/files/dooa_japanese.pdf
監修 水野葉子 ・ 武内智 / 編集 ちばびお編集部(薗部七緒)