SDGsとオーガニック

国が新たに設定した新たな有機農業の推進方針は、想定する目標がこれまでの実際の推移からするとあまりにも大きくて、本当に達成可能とはにわかには想像できないでいます。しかし、有機農業が「生物多様性保全や地球温暖化防止等に高い効果を示すなど農業施策全体及び農村におけるSDGsの達成に貢献」するという認識に基づく目標であり、これは、有機農業を実践してきた人たちが、長く主張し、実感してきたことです。

ベルリンの壁が、そしてソ連が崩壊し、世界は資本主義が最終的な勝利を遂げたと言われました。そして、サッチャー、レーガンに始まる新自由主義が世界を席巻してきましたが、その間に貧困、格差が拡大するとともに、温暖化による気候変動などにより、地球環境は破局的な影響をこうむり始めました。ポイント・オブ・ノーリターン、後戻り不可能なポイントが近づいています。その意味では、上記の国の認識は正しく、最後のチャンスといわねばなりません。