にんじんを皮ごと加工し、余すことなく活かす－
オーガニックの春採りにんじんで作ったドレッシング
「まるかじりちば」初の調味料アイテム登場です！

“有機の里づくり”千葉県団体連絡会 <通称：ちばだん>（千葉県千葉市/会長　徳江倫明）と、石井食品株式会社（千葉県船橋市/代表取締役社長執行役員　石井 智康）、および無印良品を展開する株式会社良品計画（東京都文京区／代表取締役社長　清水 智）の千葉事業部の３者は、千葉県の有機農産物を使ったレトルト食品シリーズ「まるかじりちば」の新商品として、『千葉県産有機にんじんをつかったドレッシング』を企画開発し、発売いたします。

2022年4月に共同開発プロジェクト「ちばびお加工品開発プロジェクト」の発足。これまでに、千葉県産の季節の有機農産物を使ったレトルト食品シリーズ「まるかじりちば」より9アイテムを発売してきました。スープやパスタソース、カレーといった“そのまま食べられる”レトルト食品を中心に展開してきた当シリーズ。今回、『千葉県産有機にんじんをつかったドレッシング』は、シリーズ初となる“調味アイテム”として新たに仲間入りをします。

ドレッシングに使用しているのは、千葉県市原市で有機農業に取り組むONE DROP FARMで育てられた有機にんじん。その中でも、小さいサイズや形状などから、従来の加工方法では活かしきれなかった「規格外品」に着目しました。

これらのにんじんを収穫後、石井食品株式会社が皮ごとペースト状に加工。素材本来の風味と栄養を閉じ込め、千葉県鎌ヶ谷市にある私市（きさいち）醸造株式会社にて、ドレッシングとして仕上げました。

商品概要

商品開発物語｜”活かしきれなかった”にんじんをまるごと活かす

●　次の一手を――有機だからこその発想で

千葉県は、にんじんの生産が盛んな地域のひとつです。にんじんに限らず野菜農家では、形や大きさ、表皮の見た目によって市場に出せない「規格外品」が毎年一定数生まれます。

「規格外」とひとことで言っても、その基準は用途によって異なります。

たとえば、スーパーに並ぶにんじんは、サイズや形が揃っていることに加え、たとえ味や栄養に問題がなくても、皮に傷があるだけで出荷できないことがあります。一方、加工食品の原材料として使われる場合は、見た目の多少のゆらぎは許容されるものの、機械で皮をむく工程があるため、ある程度の大きさが必要とされます。

つまり、大ぶりなにんじんには加工需要がありますが、小ぶりなものは従来の加工工程にのせづらく、活用されにくい。そのため、十分においしくても、行き場を失い、廃棄されてしまうケースも少なくありませんでした。

このドレッシングは、そんな従来の方法では、活用が難しかったサイズのにんじんに、あたらしい活路をつくる試みとしてスタートしました。

●　土づくりから始まる理想の味づくり

まるごと加工されるにんじんには、鮮やかな色と爽やかな甘さが特徴の品種「綾誉（あやほまれ）」を使用。

生産者のONE DROP FARMは、この品種の持ち味を最大限に引き出すために、有機栽培の中でも植物性の肥料を中心とした土づくりを採用。味わいはしっかり濃く、それでいて「にんじん臭さ」がなく、けれどちゃんと、にんじんらしい香りがする―。そんな理想のにんじんをめざして、長年の試行錯誤を積み重ねてきました。

●　オーガニック春採りにんじんの香りと甘みを、皮ごとペーストに

材料となった千葉県産有機にんじんの栄養とおいしさを余すことなく楽しんでいただくため、石井食品独自の技術により皮ごとペーストに加工してから、私市醸造がドレッシングに仕上げています。

千葉県では、にんじんは春と冬、年に二度収穫されます。今回使っているのは、後味がさっぱりとした「春採りにんじん」。皮ごとペーストにすることで、春にんじんならではの甘みが際立ち、クセのない、爽やかな味わいに仕上がっています。

将来的には、学校給食や業務用への展開も視野に入れた、持続可能な取り組みの一歩です。

販売店舗

販売店舗の最新情報はこちら

・石井食品直営店　コミュニティハウス 「Viridian（ヴィリジアン）」

・無印良品 セブンパークアリオ柏、無印良品 ららぽーと柏の葉、無印良品 流山おおたかの森S・C、無印良品 イオンノア野田、無印良品 テラスモール松戸、無印良品 プラーレ松戸、無印良品 イオン市川妙典、無印良品 津田沼ビート、無印良品 ビビット南船橋、無印良品 西友浦安、無印良品500 シャポー船橋､無印良品500 シャポー市川､無印良品500 シャポー小岩、無印良品 イオンモール成田、無印良品 イオンモール八千代緑が丘、無印良品500 ユアエルム八千代台、無印良品 アリオ蘇我、無印良品500 ペリエ千葉エキナカ、無印良品500 ペリエ稲毛、無印良品 ユニモちはら台、無印良品 みんなみの里、無印良品 イオンモール船橋、無印良品 イオンモール千葉ニュータウン、MUJI BASE OIKAWA

・無印良品 ネットストア（諸国良品）　後日発売予定　*オンラインストアはこちら　外部サイトへ

・ワンドロップファーム｜ONE DROP FARM（千葉県市原市）　*オンラインストアはこちら　外部サイトへ

ナリタヤ（千葉県内12店舗）

まるかじりちばシリーズについて

「まるかじりちば」は、“そのまま食べられる”、“かけるだけで主食が完成する”、千葉県産有機食材でつくるレトルト食品を通じて、地域の有機農業や地域資源の価値を伝えるプロジェクトです。2022年に“有機の里づくり”千葉県団体連絡会（通称：ちばだん）と、石井食品株式会社、および株式会社良品計画・千葉事業部との商品共同開発によりスタートしました。

安全・安心で味わい深い有機食品を、より身近に、美味しく楽しんでもらうことはもちろん、環境保全や地域再生にも一体で取り組んでいます。

本シリーズでは、千葉県産の旬の有機食材をまるごと使い、素材そのものの味とともに、その食材が持つ意味や価値をまるごと味わえる食品づくりを大切にしています。

◇　夏のパスタソース＆カレーも続々発売予定　◇

持続可能な農業と、それを支える加工品のかたちを模索－「まるかじりちば」シリーズはつづく

今後も地域のネットワークを活かしながら、取り組みを続けていきます。「まるかじりちば」加工品シリーズから発売されている商品一覧はこちらから。

商品開発プロジェクト背景と「千葉県産有機にんじんをつかったドレッシング」共同開発者のご紹介

“有機の里づくり”千葉県団体連絡会（通称：ちばだん）と、株式会社良品計画の千葉事業部及び石井食品株式会社の3者は、千葉県の有機野菜の生産普及、販売・活用の促進を目指し、千葉県の有機野菜を使った商品を共同企画・開発し、ちばだんが展開する千葉産ローカル＆オーガニックブランド「CHIBABIO－ちばびお」の商品「まるかじりちば」シリーズとして2022年4月に3アイテムを発売しました。それぞれの素材の特長を生かして、千葉県内で栽培された有機野菜の旨味を引き出すため、シンプルな味付けにしています。

商品の企画・開発は３者共同で実施、材料の供給を”有機の⾥づくり”千葉県団体連絡会、製造を⽯井⾷品株式会社､販売を千葉県内の無印良品の限定店舗、⽯井⾷品株式会社の千葉県内の⼩売店で⾏っています｡

◇ “有機の里づくり”千葉県団体連絡会 <通称：ちばだん>

長年、国内における有機農業、オーガニックの普及に取り組んできた各分野のスペシャリストによって2020年2月に設立。有機生産者はもちろん、加工業者、流通・販売・物流事業者、生活協同組合等消費者団体、自治体など、ローカル＆オーガニック”に関心を寄せる様々な千葉県内の組織や個人が、業界の垣根を超えて参加。千葉県の持続可能な地域フードシステム構築に向けて、連携・協働するネットワークです。

オーガニックに関する専門知識に基づく各種支援と、千葉県の有機農産物・加工品を、直接同県内の消費・利用とをつなぐ活動通じ、ローカル＆オーガニックの県内普及拡大に取り組んでいます。

◇ 石井食品株式会社

1946 年千葉県船橋市にて佃煮製造を開始し、真空包装品・煮豆小袋を発売。その後1970年には業界初の調理済みハンバーグ 『チキンハンバーグ』 を発売。1974年には　『イシイのおべんとクン ミートボール』でおなじみの「ミートボール」を発売。素材本来の美味しさを最大限に引き出すため、「無添加調理」に取り組んでおり、味や色そして食感など素材のもつ本来の力を生かす調理と技術・本物の美味しさの追究を行っています。※石井食品での製造過程においては食品添加物を使用しておりません。

◇ 私市醸造株式会社

千葉県鎌ケ谷市に本社を構える調味料メーカー。大正11年創業の老舗食酢メーカーで、特に3年以上熟成させた酒かすを原料に仕込んだ、江戸前鮨に欠かせない赤酢（酒かす酢）の醸造に力を注いできました。寿司職人の技に応える酢造りを追求し、醸造を始めて以来こだわり続けている杉の木桶を使用した伝統発酵方法に加え、ドイツ生まれの通気発酵プラントを早くから導入し、高酸度で爽やかな味わいの酢も製造しています。伝統と革新を融合させ、プロの職人からの信頼される酢造りを通じて、現代の健康志向にも応えていくような製品を提供し続けています。

◇ 株式会社良品計画（千葉事業部）

良品計画は、地域の住民の方々や行政と交流・連携をしながら生活圏への出店を進め、地域密着型の事業モデルを確立するため、現在は日本国内に10の地域事業部を設置しています。千葉事業部では地域の生産者や企業と協力して独自の商品開発を行っているほか、地域農産品の販売を通じた農家の支援や、当社社員とお客さまによる棚田の保全活動等を行っています。